ARMDを考案した RBTS 社は、1985 年の創立以前は、フランクリン研究所(FIRL)の機械物理研究室でした。FIRL は180 年以上前の1824 年、ベンジャミン・フランクリンが創立した、よく知られた科学技術の研究所で、フランクリンメダルでも有名です。
第二次大戦後からは、トライボロジーと回転機械や軸受の分野で、世界の指導者格として君臨し、設計・開発・製造の技術支援やソフトウェアによって、産業に貢献して来ました。
そして、現在ではそれら回転機械・駆動体の振動の解析・評価をする斬新的なソフトウェアの開発やコンサルテーションでは、最高の団体であると評価されており、他者の追随を許しておりません。
ARMD は、当初から販売目的で作られたものではありません。1950年頃からFIRLでは委託設計やコンサルテーションを行なう上で計算機を利用し、プログラムを作成して来ましたが、そのプログラムを多くのお客様自身にも利用していただくことを考えつき、利用頻度の高いものを集大成して、RBTS 創立翌年の1986 年から販売を始めました。
そのような経緯から、50年以上の知恵の集積であるARMD と同様のものを別途作ろうとしてもまず不可能で、出来たとしても、現価格の何百倍の費用と労力と時間を要すると言われています。現在では、この分野では国際的な標準ソフトウェアとして評され、賞讃を受けています。解析対象については普遍性があり、巨大発電タービンやNASAのロケット推進エンジンからデンタルドリルまで、その大小や、回転の早遅を問いません。したがって ARMD の応用は開発者の考えも及ばなかったような分野にまで広がっています。
またプログラムは便覧にあるようなデータや実験値は一切引用せず、純粋な理論だけで構築されています。計算結果の精度は公称±10% 以内ですが、現実には±5% 以内に十分納まっています。
ARMD の利用で、回転体や軸受や連結駆動体の、完璧な解析ができます。具体的には・・・
ARMD は芸術の域ともいえる秘術で作られており、洗練され抜いています。正確でかつ使いやすく、いわゆる枯れ切ったパッケージです。特長として次のようなことが挙げられます。
また、ARMD による解析は、次のような目的のために利用されています。
ARMD を利用することによって、次のような点で大きな役得がえられます。
ARMD はまた、お客様の目的分野に応じて、多くのモデュールに分けられていますので、ご予算に応じてそれらをお選びいただいて有効に利用することが出来ます。
ARMDは、研究所ベースで使用するだけではなく、設計部署で設計者が日常のツールとして使用できるようにも配慮されており、むしろそういう使い方の方が効果的といわれています。また、すでに自作他作を問わず、同種のプログラムを持っておられるところでも、ARMDはそれらを最適化し、データの共有化を図って標準化ができること、将来の保守をARMDに任せ、ヴァージョンアップやソフトやマニュアルの保守のための費用・要員を削減し、安心して最適のシステムを保有できるメリットがあります。
また更に、ARMD に組み込まれていない、構築の困難なプログラムもいろいろとあります。それらは余り数量の出ないものが多いです。したがって ARMD 以外の分野の疑問やご要望もありましたら、ご遠慮なくお聞かせください。
この卓越したソフトウェアをお使いいただき、開発・設計・生産技術面で大いに効果を挙げていただきたいと念願しています。